シェフへの詫び状

複数で食べ物屋さんに入ったら人の注文するものが気になる。
食べたいものが決まっていれば迷う余地もないが
決めかねていると、もっと他によさそうなのがあるような気がして
決断は難しい。


学生時代、話題のパスタ専門店へ行きワクワクした。
学校の帰り道、アイスクリームの店で何十種類から選ぶのも幸せだった。
たいがいはいつも似たようなのに落ち着くのだが
他にもまだたくさんある、と思うと落ち着かない。
これがもともといつも食べる2種類だけのメニューだとこんなに誘惑されないだろう。
たくさんの中から選べる過程がうれしいのだ。



近ごろは年のせいか、いつまでも迷ってるのもうっとうしく
随分早く決められるようになった。
その代わり、ツレの皿にも遠慮無く手を付けれるようになった。
けど、これもちょっと気を使う。
味は見たいが一番おいし気なところは頼んだ本人に取っておかなくてはいけない。
端っこを遠慮してとると味がわかるようなわからないような、だ。




先日入った店では皆の意見が一致して同じコースを注文した。
オードブル、メインなどいくつかの中から選べるメニューをすべて違うモノにした。
やっほ〜、これなら全部の味を見られるゾ。
もちろん、他の方は被写体としてたくさんをと思われたのだろう
たっぷり撮り倒したあげく、それぞれが目の前の皿の料理を人数分に切り分けた。
さして気を使わずに喰える面々だったので、適当に分け、
ガンガン各皿に投げ入れた。(ちょっと脚色あり、投げてない)



結果がこのざま。



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まるで食後のような散らかりっぷりだが、そうではない。
奥まった席だからよかったものの
シェフがこれを見たら怒りで卒倒したのではなかろうか。
等分にわけられるわけもなく、いがんだり、ひきちぎられたり、
それぞれのソースが流れ合い、味が微妙に混ざっていく。
しかも分けると妙に量が少ない。


給仕に退かれていく、ソースが一面にひろがる皿を見送りながら
ちょっと申し訳なかったり・・・


それでもすべての味を見られたのでとっても満足だった。
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by dorothy_pc06 | 2006-12-25 07:30 | 食べる