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新品には戻らない

雑誌やムック本を開き

お片付け好き、掃除好きな人の記事を読んでいると
かなりの人が

大掃除はしません

と言う。


結局は

普段からマメにちょこちょこしているので

まとめて大がかりにする必要がない、

という話だ。

ふん、普段からできてりゃ、こんな本読まないんだよ。





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しかしこの
「大掃除しないんです」発言は
世の中的には定番になり、定着している感があるようなので

私もそろそろ

ワタシ、大掃除はしないのよ

と言ってみようか。
そしたら案外他人は

ほほ〜、普段からちょこちょこ掃除していて綺麗だから
もう大掃除の必要はないのね

と誤解してくれまいか。


なんて思ったけどそもそもワタシは

「きれい好き」と思われたいわけでなく

「ホントに綺麗にしたい」のだったと思い出したので


今年はプロにお掃除を頼んでみた。

・・・結局自分でしないのか。



共同購入のカタログでお安いパックがあったのでついつい出来心で。


オニイサン方がプロの道具を使い
力強く水回りに挑んでくれるので
か弱いワタシじゃ落とせない汚れもすっきり落ちて
仕上がりも、そりゃもうぴかぴか。







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プロのおにいさんたちは掃除をしながらいろいろ説明してくれる。

こんな道具で
こんな風に
ここはこうしちゃだめだよ
と。


で、気になったのが


ほら、こんなに綺麗になります。
でもけいねんれっかでこれ以上はムリ。

けいねんれっかでそろそろ取り替えなくては。



・・・ケーネンレッカですか?


一瞬考えて


経年劣化のことだ

と理解したのだが

この言葉かなりパンチがあった。


普段使用しない単語だ。
なんだかプロっぽくね?

診察を受けて何か言い逃れができない病名を診断された気分だ。



なんとなく
会社のトップや政治家さんの謝罪会見で使われる

「遺憾です」

という言葉を思い出す。

ごめんなさい、と言うよりずっとプライドが傷つかないだけでなく
漢字ばかりだから改まった感じで公的には十分通用するし。



ここの家、古くなってボロくなってガタが来てるから

などという失礼な言葉を使わずに


しかも


これ以上汚れが落ちなくてもボクらのせいじゃないし

という、堂々とした線引きをしながら客を納得させられる。


いや、実際のとこオニイサン方はとっても美しく仕上げてくれたのだけどね。




そしてワタシは改めて

そうか我が家はもうそんな年になったのかと妙に納得した。


若いつもりでも老犬に見える雑種犬もこの家も

経年劣化しているのだ。



そんなわけでミニモニ。のおじさんを呼んで修理の相談をしたのだった。


鏡を見て感じるシミやシワ。

これも明らかに経年劣化だが

我が身に使うと味気なさ過ぎておもしろくない。


写真は我が家ではありません、念のため

by dorothy_pc06 | 2011-12-26 09:22 | ホントは片付けたい